昨夜、発売したばかりの雑誌『文芸春秋』をぺらぺらとめくっていたら、こんな記事を見つけました。
東谷暁氏の「米住宅ローンで日本経済が沈む」という文章で、この1、2ヶ月世界をてんやわんやさせた張本人=アメリカのサブプライム・ローンを取り扱っております。
サブプライム・ローンとは低所得者向けの住宅ローンのことで、通常では住宅ローンを組めない人々にも、高金利ながら融資を受けられるというアメリカンな商品です。それがとりわけアメリカンなのは、初めの数年は低金利ですみ毎月の支払はそれほどでもないのですが、ある時点で金利がほぼ倍増、返済額も1.5倍くらいになるというギャンブラーな仕組みだからです。
当然、払えなくなる人が急増します。問題はそれだけではありません。「ウォール街は住宅ローンを証券化するために、大量の住宅ローン債権を欲しがった。そのため、安易で拙速な契約を煽ったのだ」という証言が引用されていますが、「ウォール街」、つまりヘッジファンドはこの証券化された住宅ローンという金融商品によって、世界にリスクをばらまいたというのです。
おかげで日銀の福井総裁は念願の金利引き上げを断念することにもなりました。まったく、アメリカの力は絶大です。
ところで先日、今年10月に発足する「ゆうちょ銀行」が地方銀行と提携して新たな住宅ローンを提供するという発表がありました。なんでも、ローンが通りにくい人々に高金利でという話です。どこかで聞いたような商品です。総資産200兆円以上の世界最大の銀行となる「ゆうちょ銀行」、冗談はひらがなの銀行名だけではなかったようです。タイミングが悪かっただけかもしれませんが、はたしてどうなることでしょうか。
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前書きがずいぶん長くなりましたが、昨日、当社保有売買物件のリフォーム現場を訪れました。さいたま市中央区大戸の中古住宅です。
養生シートで覆われておりますが、これから外壁の全面塗装を行なう予定です。リフォームは大掛かりなものとなりますので、すっかり綺麗になることでしょう。
また屋内でも、システムキッチンや洗面化粧台、トイレ等をすべて新品と交換、壁のクロスも全面張替えです。結構、気合が入っています。

※写真はまだ作業中です
それにしても、周囲の環境の良さには驚きました。中央区大戸はさいたま市役所や埼玉県庁がすぐ近くにある、まさに埼玉県の中心地です。綺麗な住宅が整然と並んでもいました。
個人的には、埼玉県議会議員会館の建物に興味がひかれました(徒歩3分くらいのところにあります)。あまりにボロいからです。人気もありませんでしたが、半世紀くらい経っていると思われる元気のない建物に、同情を禁じえません。
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